真昼の淡い微熱

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イスラム国 テロリストが国家をつくる時/ロレッタ・ナポリオーニ

世界情勢全くわかってないよ……。
辛うじてアラブの春あたりはわかるけど事件とかを「既知のもの」として扱われると困る。
勉強しよう……。

日本でオウムと関連づける言説よく見かけたけど、それはいかんだろう、と。
これは読む前からわかっていたが、読んで更に強化されました。

まず目的!
オウムはサマナでさえ武装化知らない人が多数派だったんだから。単に解脱したい修行したいだけ。
そして戦略。
先人に学び烏合の組織から卓抜したISISと行き当たりばったりのオウム。
明白だ。


本当に、各国の絡み合いのあたり複雑すぎてわかんね……。
ISISを支援すると何の見返りがあるの?


「あなた方は処刑だけを見ている。
われわれは食糧配給所をつくり、学校や病院を建て直し、水や電気の供給も再開した。食糧や燃料にも金を出している。国連は人道支援さえできないが、われわれは子供たちにポリオワクチンを接種させている。要するに、一部の行為が目立ちすぎているだけだ。われわれは、泥棒を罰する。だがあなた方だって、無関心によって大勢の子供を罰しているのだ。」(ページメモ忘れた)

ISに惹かれ入ったという青年の言。
これには、なるほどー……と思った。
いや、絶対に相容れたくないけれども、屁理屈だけれども、国家としてのインフラを整えるにはもうそれしかないのか……っていうな。
残虐行為ならいつの時代もどこの国もやっていた、やっている、わけだし……。
これを国家と認める、ことも選択肢のうちに入れた著者にはびっくりしたけど。

政治利用しかねない安倍が一番怖いです……結局自国のことだけど……。