真昼の淡い微熱

感想ブログ

シーラとプリンセス騎士

半年以上かけて見終えました。
シーズン1の感想は書いてた。

remain.hatenablog.jp



つくづくネタバレせずに見たかったな。

まあ、キスしてくれ、してくれんのか、してくれよ!!!と思いながら見てたのだが。
キスには泣いてしまったが、アドーラとキャトラの和解が、単に時間をかけただけで全然丁寧じゃなかったから特に感情がない。
まあ元々好きな関係でもなかったのもあるけれど。
だからこそキスするの知らなかったらころっと評価ひっくり返していた可能性がある。
急な異性愛展開、ボウとグリマーさえそうなってしまって、マーミスタとシーホークも、結局恋愛とナカマのパワーで悪を打倒する話かよ……とうんざりして。
だから、あのふたりのキスが世界を救ったしなんや知らんけどアドーラも生還したことは、恋愛パワー信仰がしんどくもある。
逃げなかった、百合をお茶濁さずにラブ確定させたことは、私がこの世のなにより見たいものだから、嬉しいんだけどね。
あと完全にウテナww

百合的にはマーラとマダム・ラッズがささ最高!!
私おばあちゃん×孫年代の百合に惹かれやすいのなんでなのか全然わからん。
ライト・ホープとマーラには惹かれないのよね……。
一緒にパイを作る約束を、誰にも理解されない時間の交錯する狭間で一人、楽しみに果たそうと……。
シーズン4の9話、構成がいちばんよかった。椅子にパイを供えるのだ。
ラストマダム・ラッズも拾ってくれてよかった。
あとはホードの同期ズたちが火の粉降りかかる中仲を深める回が好きかな。
ネトッサとスピンナーレラの出番増えたり脇キャラたちの活躍が見えるのは良かったのだけど相対的にグリマーとボウの活躍が減って悲しかったな、ラストシーズン。
出番はあるけど活躍しない。
グリマーとキャトラの交流からキャトラが改心する流れがもうちょっと盛り込まれていればなあ。

キャトラ、シャドー・ウィーバーに使いつぶされてもホルダック見捨てられても頑として改心しなかったのに、その原因であるアドーラへの渦巻く愛憎があっさりとひっくり返ってしまい不満だな。
「最後くらい良い人でありたい」からのホード・プライムにチップ埋め込まれてからのアドーラに助けられてからの味方に……という流れ、今まで散々キャトラが反発してきた時間の重みに釣り合わないのよな。
ちょいちょい挟まる過去編に「好きじゃん…………」となるばかりで。
あとスコーピアあんなにキャトラに無下にされてきたのに最後スコーピアからハグしてあげて許されるの納得いかねー!せめて謝れキャトラ!


はい。
ちょっとずつ見る分に1話1話は起伏練られていたので面白かったよ。
エントラプタの科学第一の姿勢が「仲間を守る」第一のみんなとズレて揉める回良かったな……なんかね、普段は個性として問題なく受け入れられてるけど、やっぱ他者同士なので軋轢はあるよねってちゃんと描かれてて。
かといってエントラプタが譲歩させられたりすることもなく。
よかったね~。

ボウの両親も、ネトッサとスピンナーレラも、そしてアドーラとキャトラも、こんなものを自然に摂取できる子どもたちが世界中にいるとしたらこんなに嬉しいことはないよね。
はあ~。
これをなんか、ありがたがることなく当然のものとして受け取れる自分になれたことが祝福だと思う。

最終回シャドー・ウィーバーだけが犠牲になるのわかんね~。
最後ライト・スピナーとしての素顔を出して逝くのがかっこよかったけど結局アドーラとキャトラにとって悪者だったから死んでもいいやつ扱いされただけじゃんね。
最終回は突然の恋愛開花といいキズナパワー信仰といい納得がいかんかったな。