真昼の淡い微熱

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桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ

ファフナー、幕が上がる。喜安さんつながりで読んだ。
そんな期待せずに読んだらそこそこ面白かった。
実果の話だけ浮いてて、逆に、これを書きたかったのだろうかと。
普通に生活している人の中で普通に生活しているように見えて重たいものを抱えているという。
まあなんかありがちで、放り投げたまま終わったのでなんとも……。

カースト高い人でも、人間関係が上手くいかないという理由で、ひっくり返ってしまえるんだと。?
映画部の描写があまりにキレイだった感。文化系こじらせみたいな漫画とかをよく読むものだから新鮮。
カースト馬鹿にすんじゃねえよと言いたいのだろうがこれはベストセラーになって「リア充」側に「発見」されなければ確かに意味を成さなかったなとかいらぬことを思う。

瑞々しい感性と言われてもあまりぴんとこなかったところは正直ある。
生活の中に微かに桐島がいて、でも誰もみんなの軸ではない、全然スポット当てられない人を語り部が好きだったりするその書き方は好き。
あと「彼氏がいるけど恋愛のこと考えるのかっこわるい」っつって実果の章全然彼氏が出てこないとこ結構痺れた。