真昼の淡い微熱

感想ブログ

僕だけがいない街

リアルタイムアニメ、よほど真剣に何回も見返しているのでないと細かい箇所忘れてしまうからまとめ感想書いてこなかったんだけど、今期はやろうかなあと。
来期もやるかどうかはわからんけど。
今期は豊作でした。
アニメ版僕街。元々原作ファンです。


これはいいラストだった。
アニメとして上手く原作から離れてまとめた感じ。

まず1話の構成が素晴らしくて。
これはこういう話ですよ、という作品説明1巻分をここまでぎゅぎゅっと盛り込んだかと。
そのおかげで疾走感が出たし、それでいながらダイジェストにならずに要所を押さえていて。

まあ、でも、原作の再構成演出で面白くなるタイプではないなあと思っていて、実際その通りだった。
でも心配だった声優さんは中々よかった。土屋さんもまあ慣れた。
小学生編でモノローグてか心の声だけを大人声で、とか、「……声に出てた」を重ねるとかは好き。
あと、心理描写をコンテで構築するのはよかった。
例えば愛梨の家の火事場から逃げて橋の下で愛梨と再会するときの、壮大にぐるっと回り込むカメラとかは、漫画ではできないことだし。

八代のサイコパス感が薄れたのは残念だけどまあ致し方なし。よくまとめた。
しかし八代の15年は悟だけが生き甲斐で――突然のBL。
屋上で、自分の意思で手を離す演技はよく伝わる。

雛月かわいいな、悠木さん好きです。
まあ演出が生きてないなと思う回もあったけど概ね面白かったです。