真昼の淡い微熱

感想ブログ

Sex Education

シーズン1。
体感あっという間に見てしまった。
いやおもしれえ~~。

このくらいの温度感の性の話が肌に合う。性欲込みの真面目な性とセックスの話がしてえ、という10代ごろの自分の願望を叶えてくれる作品。
性教育としては物足りなさもあるけれど、エンタメとして昇華するには申し分ない。
「It's my vagina!!」がね、よかったね……。
ビッチとして登場したメイヴが4年前の悪評に引きずられている、視聴者も「ペニス噛み」として彼女を見ていたことに気づかされるシーンがすごい。
「誰もこんな目に遭うべきではない」、真っ当すぎる。
膣画像を送ったのが「スリルのため」程度の理由になっている深堀りのなさはある、致し方なく。
深掘りして、少女が自分の体を手放してしまう構造は『ホットギミック』で確認すべし。
ただもうよかったよね、体を取り戻す肯定のやり方がさ。

エリックがネタキャラだったのが最初つらかったけどオーティスと仲たがいしてからちゃんと人間扱いされてほっとした。
ぞんざいに扱われていてつらいなと思ったら、ぞんざいな扱いで関係に摩擦が生じる展開になるので。
なんか、アダムとセックスすることが「ドラマだからそんなこともあらあな」くらいに描かれている、そういう時代に自分の体が慣れていてうれしい。
もう元の体には戻れない。
過程すっとばしてなぜかセックスになってしまうボーイズ、うれしい。
貝合わせ百合カップルの問題解決しないまま去ってしまった……別に善きセックスとして描かれてはないけれど性器を合わせるのがセックス……止まりになってしまうぞこのままでは……。

恋愛はしすぎかな。Aセクメインキャラ出てこい?
結局メイヴとオーティスのカップルものに収まるの、見たい気持ちと、陳腐すぎて嫌な気持ちと両方ある。
相談した人たちの解決がスピーディで笑う。みんな素直すぎて眩しい。
オーティスと親の問題かなり根深いし母親が細かいくらい絶妙なうざったさなんだがもうひとふた悶着あってほしいね。
シーズン2も見るぞ。