真昼の淡い微熱

感想ブログ

ちはやふる33巻/末次由紀

気づいてしまったんだけどわたし……既にちはしの手遅れなところまできてるかもしれない……今さらだけど……。
す、すごい……好き……。

だってこれ救いでしょう。千早はいつもいつも気づかないところで詩暢ちゃんを救っている……。
潔癖の詩暢ちゃんはいつでもかるたが一番ではない人が嫌いで、千早にも新にも失望して、でも、実は自分が間違っているのではないかと不安をもたげた今回で、これだよ……。
かるたが一番だって、一般的な「青春」よりも「恋愛」よりも大事だって、言ってくれたんだよ千早……!!!
しかも新も同じようなことを言ってくれたはずなのに「下から来るかるたバカ」って千早のことしか意識してない……!!!!
ちはしの……だめだ……これ……ていうか、たった今書いてて気づいたけど、これ「異性を踏み台にして同性の絆を深めるカップリング」の類型ですね……私が好むはずだわ……。
いや少女漫画の百合は、むしろ、男とくっつくとわかりきっていてその根底があるからこそ安心して女同士の絆を見ていられるみたいなところあるんだけど……。


いやでもまじでここ抜かりないな毎度ながら。
ちはやふる』稀に見るお花展開恋愛展開大放出かよ~~ちょっと着いていけない『ちはやふる』はかるたバカのはずだろ~~~
と思いかけたところに、主人公が、ひっくり返してびしっと決める。匙加減ばっちり……。
それでいてあらちは派にも美味しい感じの甘味を残して……。
「千早にも 周防さんにも 負けたくない」
ここね、太一にも、ってモノローグ落とさないところが本当好きです。